私たちの周囲には信心強盛の方が大勢おられると思います。
信心の同志をただ羨望しているのではなく、遅れをとらぬよう一緒に勤めていくことが大切です。
「リンゲルマン効果」というものがあります。
たとえば、一人で綱引きをする、二人、三人と綱引きに参加する人数が増えるにしたがって一人あたりの綱を引っ張る力は減少していくというものです。
つまり、単独で活動するより、集団で活動するときの方が個人が発揮する力は劣っていくということで、リンゲルマン効果は社会的手抜き、またはフリーライダー(ただ乗り)現象とも呼ぶそうです。
身の周りの同志の頑張りにかこつけて、自分の努力精進が薄まってはいけません。
自分にはその気がなくとも、人にはそうした性があるようですから、お互いに気をつけたいところであります。
総本山では、恒例の七月唱題行が始まりました。
本年の折り返し、「活動充実の年」の後半戦、今一度心を引き締め、いよいよ信行に勤めてまいりましょう。
住職指導 令和7年(2025年)7月
